実験1: ロータリーエンコーダーの動作波形
以前、サンプルでもらったロータリーエンコーダーの出力波形を調べてみました。 PICでPWM発生器のDuty等の設定用に使おうとしていましたが、結構誤動作が有り、 その対策も兼ねて実験してみました。 |
ロータリーエンコーダーを回転させた時に発生する波形をCPU入力部で測定しました。 上から順にA接点からの信号、B接点からの信号、A接点からの信号の拡大、B接点からの信号の拡大を示します。 (時間軸は、10ms/div、拡大部は1ms/div) 尚、回路図は、1組だけ表示しています。A接点、B接点とも同じ組み合わせとしています。 |
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No. | 回路図 | 正転 | 逆転 | コメント | 判定 | |
1 | 最初実験していたプルアップのみの回路。 ロータリエンコーダーを高速に回した時、 チャタリングが見られます。 接点がONの状態の時、一瞬OFFになる 状態が有ります。 (下から上に向かう、細いヒゲ状の波形) |
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2 | 接点にコンデンサを並列に追加して、 対策を施したもの。波形の立ち上がりが 若干鈍りますが、チャタリングは見られ ません。 |
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3 | コンデンサの容量を0.033uFに増やして みました。波形の立ち上がりの鈍りが 大きくなっています。チャタリングは 見られません。コンデンサの容量を更に 増やすと、ロータリーエンコーダーの 応答性が悪くなることが予想されます。 |
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4 | No.2の回路とCRの時定数を同じにしました。 No.2と同じような波形です。 同様にチャタリングは見られません。 しかし、正転時の波形でONの時に、 幾らかノイズのようなものが見られます。 余り気にしなくても良いと思いますが。 |
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5 | 接点がONになった時、コンデンサから放電 される電流を抑えるために、3.3kの抵抗を 追加してみました。立ち上がり、立ち下がり とも波形が鈍っています。しかし、接点が ONの時、上に向かってモヤモヤが、発生 しています。この状態では、エンコーダーの 誤動作が発生すると予想されます。 |
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6 | N0.5と同様にコンデンサの放電電流を 抑えてみました。No.5よりはマシですが、 モヤモヤが発生しており、余り気持ちが 良くありません。 |
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